元SEが現代魔法に突っ込みを入れる
眠れなかったので、録画予約をしてあるにも関わらず「よくわかる現代魔法(アニメ公式サイト)」第3話をリアルタイムで視聴(BS11)。
なお第1話については過去に突っ込み済み。
話の後半、おそらく第3話で最大の盛り上がりどころの舞台はデータセンターっぽい場所であった。
「データセンター」と言われても良く分からない人も多いかもしれないが、Yahoo!やらGoogleやらLivedoorのサービスを提供する為のパソコンが山ほど置いてある場所(建物)と思えばだいたい合ってる。
で、最後の最後、例によって例のごとくたらいが降ってきた後に、スプリンクラーが作動したらしく天井から水が降ってきた。
元SEとしては、それを見て思わず吹き出した訳で。
何故か。
スプリンクラーが作動したら、そこに置いてあるサーバー(パソコン)が壊れて使い物になるから。
「データセンターでは、人の命よりデータが大切」
極端な言い方になるが、おおむねそういうスタンスなのである。
そういう訳なので、水や消化剤はまいてしまうとデータが破損してしまうため厳禁。
代わりに使われるのが、二酸化炭素の消化器(二酸化炭素を吹き付けて火を消す)やハロゲン化物消火設備というガスを使った消火設備(以前はハロン1301というガスが主流だったが、オゾン層を破壊するので現在は主にハロゲン化物と不活性ガスの2種類の「新ガス(主に窒素ガス)」を使うらしい)で、これらは「火は消すがものは壊さない」という観点から導入されている。
つまりこれらの消火設備だと、逃げ遅れた人が窒息死してしまう可能性はあるものの、機械は守れる訳だ。
ということで、「スプリンクラーはないんじゃないの」というのが今回の元SEとしての突っ込みである。まぁ絵的には良いんだろうけど。(エンディングへの複線にもなっていたし)