学校で孤立する事の本当の問題点

学校で孤立したっていいじゃん - Geek motherは今日も行く を読んで。

 小学校時代、今思えばいじめられっ子だった。(ただ、自分より弱い人を攻撃したりする事もあった)
 上履きを隠されたりとかは割と日常茶飯事で。

 ただそんな私だったが、必ずクラスに2〜3人の友人がいた。
 クラスで完全に1人孤立していた訳ではない事が、その他の人から何をされても特に気にならなかった最大の理由だと思う。
 勉強はできる方だったので、学校が嫌いとか学校に行きたくないとか思った事はないし。(もっとも、これは「学校には行って当然。具合が悪い訳でもないのに欠席するなんて選択肢はない」という親の躾のたまものだったのかもしれない)

私は、孤立しているのが苦痛というより、気の合わない人とくっつけられるほうが嫌だった。

 これはとてもよく分かる気がする。
 1人だったら何を気にする事もなく好きな事をしていれば良いのだが、誰かと一緒の場合はその人の様子を見て話を合わせたりしなければならない。それが気の合う人なら良いのだが、気の合わない人と一緒だと気疲れしてしまう上に良い結果を生まない事が多いので、それなら1人が良いというのが当時の私の考えだった。

 もう一つ大きかったのは、家の居心地が悪くなかった事。
 親が古風で非常に厳しい家だったので「もうこんな家嫌だ!」と思っても不思議ではなかったのだが、2歳年上の姉がさんざん親と激突するのを見ていたので「末っ子長男」の私は事なかれ主義で極力親に怒られないように怒られないようにと過ごしていた。その結果として「お友達の家の方がよく見えるが、かと言って"この家は嫌だ"と思うほどひどくもない」という心境に。


 そんな私が思うに、クラス内での孤立そのものが悪い訳ではなく、本当に悪いのは「クラス内の孤立によって、どこにも居場所がなくなってしまう」事だと思う。それが原因で自殺してしまう人もいる訳で。
 もしクラスで孤立しても、家庭に居場所があるならそれはそれで良いのではないだろうか。

  • ただし、親が「家にいればいいよ」と言って学校から遠ざけるのは最後の手段だと思う
  • 親は好きなのに孤立(いじめ)で自殺してしまう子の場合、「孤立したっていいじゃないか」と親が教えていなかったのかなと思う事がある
  • 我が家の家訓(?)は「よそはよそ、うちはうち」


 ちなみに長男は自己主張がやや苦手のようだが比較的すんなりと輪に入っていけるようなので、親としてはひとまず安心している。